大杉漣さん最後の主演映画「教誨師」死刑囚との対話を描く特報&ビジュアル披露
2018年4月12日 18:00
本作のエグゼクティブプロデューサーも務めた大杉さんが演じるのは、受刑者に対して道徳心の育成・心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く存在である教誨師(きょうかいし)。独房で孤独に暮らす6人の死刑囚と対話する主人公の佐伯に扮し、その苦悩や葛藤を描き出す。ほぼ教誨室での会話劇で、役者たちの緊張感溢れる演技の応酬から、人間の本質を浮かび上がらせる。
「死刑囚6人との対話が始まる。」というキャッチコピーが添えられたティザービジュアルは、真っ直ぐに前を見つめる佐伯の表情が印象的。あわせて、公開されたチラシの裏面には「なぜ、生きるのか。」という重厚な言葉とともに、原っぱでひとり佇む佐伯の姿をとらえている。
ピアノの優しい音色が響く特報映像では、廊下を歩く佐伯に加え、彼が寄り添うことになる死刑囚6人の姿を活写。自己中心的な若者・高宮(玉置玲央)、おしゃべりな関西の中年女性・野口(烏丸せつこ)、お人よしのホームレス・進藤(五頭岳夫)、家族思いで気の弱い父親・小川(小川登)、心を開かない無口な男・鈴木(古舘寛治)、気のいいヤクザの組長・吉田(光石研)が映し出されている。
「教誨師」は、「休暇」「アブラクサスの祭」の佐向大監督がメガホンをとった。10月6日より東京・有楽町スバル座ほか全国で順次公開。